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子供手当てと生活保護費 その2
- 2010年6月14日(月) 2:52
KY 様
夜中だとあまり頭が働かず、前回のを読み返えしてみると、「行動してください。」と命令口調になっており、申し訳ありませんでした。
>国が定める最低生活費以下の収入でも資産を形成し、生活保護の需給要件を満たさない人も多数おり、そういう努力を怠っている人に生活保護が支払われていたり…
保護開始前については、無差別平等(法第2条)の原理により、困窮に陥った原因は問われないこととなっています。
保護開始後は、法第60条により、「被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、支出の節約を図り、その他生活の維持、向上に努めなければならない。」とされています。
>生活保護を受けながらでも資産を形成し自立に向かえる可能性があるのに、それは認めていない
ということはありません。
状況に応じて、収入認定や停廃止という場合がありえます。
全国障害者介護制度情報 http://www.kaigoseido.net/
ENTER → 最新情報 の 平成22年度 生活保護基準・生活保護実施要綱等 をクリック
PDFファイル 29(/148)ページ にある、問(第3の18) を参考にしてください。
保護基準は住んでいる地域(級地)、年齢、人数等によって決まりますが、世帯の状況は様々で、買い物をするにも交通費がかかる場合もあります。
生活保護基準以下で生活できている世帯があるからといって、他の世帯も同じ金額で生活できるかは別問題だと思います。(まったく同じ条件(同じ地域、同じ世帯構成、同じ医療需要などなど…)の世帯を比べるのは不可能です。結局ある程度の幅を持って比べるしかなく、KYさんのいう逆転現象が生じる余地が残ると思われます。)
逆転現象が生じないようにするにはどうすればいいとお考えでしょうか。
- [1]
- 2010年6月18日(金) 2:20
以前から無差別平等原則は悪平等だと思っています。
それから節約しても保護を打ち切られるだけなら誰も節約しようと思わないでしょう。実際に生活保護水準以下の収入でもやりくりして貯蓄している人が多数いるのですから、そういう人の生活スタイルを真似て少ない収入でも生活出来るようにしたり、少ない収入の中からでもリスクに備えて貯蓄するような金銭教育を制度設計に入れないと、期限を区切った生活保護などの制度を導入するのは難しいように思います。残ったら返さないといけないとか使わないと減らされるから使うっていうのは役所の予算みたいで無駄が多いように思います。
>他の世帯も同じ金額で生活できるか
できない人にお金を渡すのは依存を生むだけです。できる方法を教えたり一緒に考えたりした方が自立につながると思います。
>逆転現象が生じないようにするにはどうすればいいとお考えでしょうか。
現行の生活保護制度を廃止して、ベーシックインカムや負の所得税を導入すれば逆転現象は起こらないでしょう。負の所得税だと不正に所得を過少申告する人をどうするかが課題になるようですが。
現行の制度を前提に、運用で対応するなら、最低生活費の基準を下げる代わりに、今よりも受けやすくする方が、既得権化せずに良いと思っています。
ところでちょうど消費税10%の話題が出ていますが、消費税があがった場合、保護費に変化はあるんでしょうか?
- [2]
- 2010年6月19日(土) 1:13
KYさんへ
税金を有効に使う(最小の投資で最大の効果をあげる)意味では、KYさんの意見に大方、賛成です。気になるのが
>無差別平等原則は悪平等だと思っています。 >できない人にお金を渡すのは依存を生むだけです。
の部分です。スキルを習得することで自立可能な方もいらっしゃると思います。・・・が、そのスキルさえも習得できない方もいらっしゃると思います。また、貧困化にいたる原因は必ずしも個人の能力だけに帰することができないと捉えています。要はお互いが持っている「生存権」をどうとらえて、現実社会で如何に守っていくか。という事かなと考えています。
ちなみにベーシックインカムも無差別平等原則と思いますが、これも依存を生むと考えていらしゃいますか。それともベーシックインカムでは依存では無く、当たり前の権利と考えますか。
- [3]
- 2010年6月21日(月) 1:23
ベーシックインカムまたは負の所得税を導入し、生活保護制度を廃止させれば逆転現象は起きないでしょう。
ただ、その二つの制度を導入したときのデメリットのほうが大きいと考えます。
保障する所得を保護基準以下にする、ということなら、はじめから保護基準を下げたほうがいいと思います。
ベーシックインカムを仮に一人3万円/月としても、(この金額ではベーシックインカムとは言えないでしょうが)
120,000,000人 × 30,000円 × 12月 = 年間 43.2兆円
消費税1%で2兆円(増税の影響を無視)とすれば、21.6%アップが必要
基礎年金並みで月6万円なら、86.4兆円
この場合に年金も生活保護も廃止すれば13兆円はこの財源にまわすことができます。
86.4兆円-10兆円-3兆円 = 73.4兆円
消費税では36.7%のアップが必要となります。
(ちなみにH22年度の国の予算では税収37兆円となっています。)
ベーシックインカムは国が全国民に無差別平等に最低生活費を支給する、というものですが、財源を考えただけでも実現可能性に乏しいし、子ども手当てに対し、現金ばら撒きより保育所等の充実を、という意見があったように、ベーシックインカムの実現より先に医療、教育、介護、保育等やるべきことがあると思います。(続く)
- [4]
- 2010年6月21日(月) 1:32
負の所得税ですが、こちらも財源の問題がありますが、モラルハザードの問題もあります。
所得の増加に応じて補填される額が減るため、勤労意欲が薄れる問題があります。また、保障する所得の生活水準で暮らしていける人は働かなくなるでしょう。
(働ける人は働くことを支給の要件にするのなら現行の生活保護制度も同じ要件がありますが、いろいろ批判がでているような状況となっています。)
また、雇用主が賃金を上げなくても、国から補填されるため、低賃金が温存されることになりますし、使い捨てのような雇用が横行するものと思われます。
性善説にたてばすばらしい制度かもしれませんが、うまくいくとはなかなか思えません。
>消費税があがった場合、保護費に変化はあるんでしょうか?
保護基準に変化があるかどうかはわかりません。
政治判断で上げるかもしれないし、消費税増税分の影響を受け消費支出が増えれば今までのルールに従い基準が上がるでしょうし、増税分を他の支出を抑えてやりくりし消費支出が増えなければ基準は変わらない、ということになると思います。
- [6]
- 2010年6月24日(木) 0:46
ベーシックインカムについては、どれだけ既存の制度を廃止に出来るかにかかってるでしょうね。それと不要になった公務員や準公務員の首を切る必要もあります。
>保育所等の充実を
財政錯覚について広く国民が認識する必要があると思います。保育所不足は首都圏等都市部の問題ですが、東京都の0歳時保育のコストは、一人50万/月程度だそうです。
http://blogs.yahoo.co.jp/kqsmr859/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv;=
- [7]
- 2010年6月24日(木) 1:14
>所得の増加に応じて補填される額が減るため、勤労意欲が薄れる問題があります。また、保障する所得の生活水準で暮らしていける人は働かなくなるでしょう。
現行の生活保護や厚生年金にも共通する問題ですね。また所得の増加に応じてを言うなら所得税自体に同じ問題があるのでは?負の所得税の場合は所得が増えれば可処分所得も増えるため、生活保護などと比べれば勤労意欲を薄れさせる問題は少ないのではないでしょうか。
生活保護の場合は勤労意欲を薄れさせないために収入から控除を認めてるようですが、それも非保護世帯との逆転現象の原因になってるように思います。
>保障する所得の生活水準で暮らしていける人は働かなくなるでしょう。
これも生活保護で起こってる問題ですよね。あまり高い水準でなければ働く人が大半だと思いますし、またホリエモンなんかは必ずしも今の世の中全ての人が働く必要はないと言ってるようです(個人的にホリエモンは市場を騙して金を集めただけの詐欺師の片棒担ぎだと思ってるので嫌いですが)。
池田ブログでもBIについて取り上げられていましたので紹介します。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51431345.html
- [9]
- 2010年6月28日(月) 2:51
>ベーシックインカムについては、どれだけ既存の制度を廃止に出来るかにかかってるでしょうね。それと不要になった公務員や準公務員の首を切る必要もあります。
平成22年度予算 92兆円
収入内訳 借金 44兆円 借金以外 48兆円
支出内訳 借金返済 20.6兆円 借金返済以外 71.4兆円
既存の制度を全部廃止にしても、増税しない限りベーシックインカムはできないでしょう。
>負の所得税の場合は所得が増えれば可処分所得も増えるため、生活保護などと比べれば勤労意欲を薄れさせる問題は少ないのではないでしょうか。
生活保護も稼動することへのインセンティブのため、稼動収入が増えれば基礎控除が増えて可処分所得が増える仕組みになっています。
しかし、こうした仕組みについては、
>生活保護の場合は勤労意欲を薄れさせないために収入から控除を認めてるようですが、それも非保護世帯との逆転現象の原因になってるように思います。
ということなら、負の所得税は勤労意欲を薄れさせない手立てがあるが、その手立てを生活保護で講じることは逆転現象が生じるので認めない、ということでしょうか?
BI等については、こちらも参考までにどうぞ
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/
勿凝学問インデックス → 勿凝学問223(BI)
勿凝学問237(負の所得税(に近い制度の話))
- [10]
- 2010年6月28日(月) 19:41
BIや負の所得税の議論とは全く別に、もちろん増税が前提です。現行の給付水準、制度を前提にすれば、増税しないというのは後の痛みを大きくするだけでしょう。給付水準の削減と増税、両方しないと話になりません。
>ということなら、負の所得税は勤労意欲を薄れさせない手立てがあるが、その手立てを生活保護で講じることは逆転現象が生じるので認めない、ということでしょうか?
逆にお聞きしたいのですが、稼働収入が増えた場合、最低生活費より高い所得水準になりますよね?それ自体は問題ではないとお考えでしょうか?
最低生活費とされる水準が十分に低ければ勤労意欲を失う人は少数だと思います。BIの場合も同様だと思いますが、もらったお金だけで十分に暮らせる状態であれば働かない人が多くなるでしょう。働かない事の効用があるのは間違いないですから。そうでなければ失業者は時給1円でも働く事になりますが働かないでしょう。
- [11]
- 2010年7月5日(月) 2:28
>逆にお聞きしたいのですが、稼働収入が増えた場合、最低生活費より高い所得水準になりますよね?それ自体は問題ではないとお考えでしょうか?
生活保護は最低生活の保障だけでなく自立の助長も目的としています。
最低生活の保障だけでよい。自立助長に対する控除等は認められるべきではない、となれば、問題あり、ということになるでしょうし、自立助長に効果的であれば控除等も構わない、となれば、あとは保護を受けていない世帯とのバランスやインセンティブの効果の問題として、今のあり方が妥当かどうかが問われることになるでしょう。

